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​ツシマノラネコ

対馬には数千頭のノラネコがいると言われています。この数字を聞いても正直あまり驚かないくらい、どこででも見かけると思います。

見慣れてしまうと違和感を覚えなくなるどころか、対馬らしい風景だなとさえ感じます。

でも時折、目が潰れていたり黄緑色のドロリとした鼻水を垂らして息をしづらそうにしていたりするネコを見かけます。そうした状況はよくないような気がしています。対馬では畑をやっている人も多く、フンが臭くてたまらないという話をよく聞きます。夜、家の周りでネコがケンカをして唸りあっていることもよくあります。盛りのついたネコはとにかく声が大きいです。ネコのフンを介した人への感染症のリスクもあります。例えば、妊婦がネコのフンを触り、トキソプラズマ症にかかると子供が水頭症になる可能性があります。

ネコへ思いを馳せている人は、不遇なノラネコがかわいそうだと言い、時にはエサをあげたりします。ネコの被害を受けている人は、ネコが今すぐいなくなってほしいと願い、時にはネコを追っ払ったり、いじめたりしています。さまざまな思いが取り巻く中、ノラネコの数はまったく減っていません。この状況を少しでもよくしたいと思い、ツシマノラネコの活動を始めました。共感を得ることが大事だと考え、さまざまなイベントを通して、この対馬の今を伝えていきたいと考えています。

ネコは愛玩動物であり、野生動物ではありません。自分たちで生きていくことは難しく、人に頼って生きています。ノラネコがいることは今や当たり前ではなく、解決すべき課題だと思います。

加えて、ネコに対する人々の思いの違いによるトラブルも起きています。ノラネコにせめてもとエサをあげる人と、ふん尿被害に困っているネコ嫌いな人々の間の軋轢。表には出なくても、裏で苦情を言い合っている場合もあります。ノラネコがこれ以上増えず、人への被害がなくなり、少なくとも今いるネコがちゃんと生きていけることが重要であり、目指すべき方向はみんな同じだと思います。ノラネコは殺処分すればいいじゃないかという意見もありますが、昨今は殺処分を減らす動きが全国的に起きており、長崎県でも県知事による殺処分ゼロを目指す公約が掲げられています。これは、殺処分に賛否両論あるものの、そこにある命をただ処分したくないと多くの人が思っているからだと思います(病気など例外はあります)。

こうしたさまざまな意見の相違が絡み合って、結局ノラネコへの対応が前に進んでいません。

ネコの問題は、地域の問題であり、そこに住む人が関わらない限り解決していかないものです。エサを無秩序に与える行為がノラネコを増やす一因になっているのは事実です。しかし、そこばかりを責めて”あなたのせいでノラネコが増えて全ての問題が起きている”と言っても、ノラネコは残飯なども漁るので根本的な解決にはつながらないと思います。

いま目の前にいるノラネコをこれ以上増えないようにして、すべての人が満足できるようにお互いにコミュニケーションを取っていくことが大事です。

関心のある方がいらっしゃったら、是非ツシマノラネコのInstagramアカウントのフォローをお願いします。また活動への参加もお待ちしています。

人に一番身近な存在であるネコとの共生が、人と動物そして島の自然との共生の根っこにあるものだと思っています。

 

自然共生団体ツシマノラネコ

ツシマノラネコの活動履歴

2022年6月

設立メンバーである近藤栄、近藤健士、南部元によって、対馬市浅藻地区におけるノラネコの多頭飼育崩壊に関する話し合いがもたれた。背景には高齢化と人口減少があり集落によっては人間よりノラネコの数の方が多い実態を調査した。

一旦、多頭飼育崩壊を起こしている方から対馬市に相談をしてもらったが門前払いになったため、長崎県に相談し地域猫プログラムを活用して避妊去勢手術を依頼。

これ以降、対馬市浅藻地区における地域猫活動の推進を始める。

2022年9月20日

ノラネコに関係する行政組織(環境省、長崎県、対馬市)の担当部署と、対馬市におけるノラネコの現状と課題を整理する会議を定期的に開始。対馬市浅藻地区における地域猫活動の報告と今後の進め方に関して意見交換を行う。

この会議の中で、対馬市担当者より「個人としてではなく市民団体の意見としてまとめて欲しい」という旨の意見が出たため任意のボランティア団体「自然共生団体ツシマノラネコ」を設立する。

2022年10月

「自然共生団体ツシマノラネコ」のwebサイト、SNSアカウントを設立。

2022年11月17日

対馬市内山集落において、捨て猫2匹を保護。

保護猫として、飼育いただける譲渡先を探す活動を実施。

​(現在団体として、保護猫を受け入れることは行なっておりません。)

2022年11月23日

保護猫2匹の避妊去勢代金や一時的な保護飼育にかかる料金を捻出するため、初めてのチャリティイベント「秋イカ釣り大会」を開催。これ以降定期的にチャリティイベントを主催。

2023年4月22日

地域猫を題材とした映画「猫たちのアパートメント」の上映会を開催。対馬市内の様々な場所におけるノラネコ問題の情報交換会を実施。

2023年5月

対馬市浅藻地区において、実施した地域猫のうち1匹を住民が故意に轢き逃げする事案が発生。警察と保健所に報告し注意喚起を実施。

2023年5月20日

野良猫写真賞2023をインターネット上で開催。対馬島内の全島TNRに向けた募金活動を実施。

2023年6月11日

対馬島内初の公道自転車チャリティレース「メボロ ゴーラウンドsupported by ツシマノラネコ」を開催。島内外の方々に、対馬におけるノラネコの状況を発信。

2023年6月21日

団体の活動及び『野良猫写真賞2023』に賛同いただいた以下の方々にご挨拶を実施。

 ・羽田空港 様

 ・mont-bell 様

 ・専念山功徳院幸福寺 様

 ・アンサーノックス 様

 ・衆議院議員 経済産業副大臣 中谷真一事務所 様

2023年7月15日

対馬市内の店舗にて約15名の対馬市民に対し活動報告会を実施。対馬市内の様々な場所におけるノラネコ問題の情報交換会を実施。

2023年8月

対馬市比田勝において、子猫の遺棄虐待の相談をうけ、対馬におけるノラネコの状況をSNSで発信。

2023年10月24日

東京都のモンベル御徒町店サロンスペースにて野良猫写真展を開催。

2023年12月22日

岡山県にて野良猫写真展を開催。

2023年11月11日

富山県のモンベルサロンスペースにて野良猫写真展を開催。

2023年11月22日

山梨県にて野良猫写真展(2箇所)を開催。

2023年12月9日

熊本県のモンベルサロンスペースにて野良猫写真展を開催。

2023年12月

相次ぐノラネコの遺棄虐待相談に対し、ヒアリングし事例をまとめる。

2024年1月

ノラネコの遺棄虐待の相談が相次いだため、遺棄虐待が犯罪であることを啓蒙するポスター制作について長崎県警に相談する。

2024年3月25日

対馬市長に、現状の課題、今までの経緯、今後の展望などを共有。 対馬市は、次年度以降年間500頭のTNRを行うという計画を発表。

2024年4月25日

長崎県議会議員畑島こうき様に、現状の課題、今までの経緯、今後の展望などを共有。

2024年6月18日

対馬島内に向けた、メディア「ノラネコ新聞」の第1号を発行。

2024年6月18日

2024年7月6日

長崎県の事業として、島外の獣医師を招いての集中的なTNRを対馬で初めて開催。3日間で46頭の避妊去勢手術を実施。

ツシマノラネコとしては、県からの要望にこたえ、地域住民の方々への説明や調整、野良猫の頭数調査、野良猫の捕獲、手術後の猫の管理などのボランティア活動を行いました。

また、今まで様々な形で募金していただいたお金を初めて活用させていただき、捕獲機や餌などの備品を購入

2024年7月20日

一般社団法人対馬CAPPAとの共同イベントとしてチャリティイベント ビーチクリーン&ビーチパーティ& BBQキャンプを実施。

2024年7月27日

長崎県対馬市の半井桃水館にて野良猫写真展を開催。

2024年9月14日15日

長崎県対馬振興局 駐車場にて、長崎県対馬振興局と自然共生団体ツシマノラネコが主催する保護猫譲渡会を開催。

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